フレーム案を検討
前回モルタル工事でロープ杭を固めました。しかし、高さを出すために使っていた折りたたみイスが破壊されなため、どうしようか悩んでいました。悩んだ案は3つです。
- Aフレーム
- 机型のフレーム
- 単管パイプフレーム
Aフレーム
Aフレームとは、聞き慣れないですが、何となくAという形のフレームではないかと推測しています。実物を見たことはないですが、Aの横線のところにラインを張るのが本来の使い方なのでしょう。
スラックラインでは、Aフレームを作っている人が多いので、それを参考に最初は木材で作ることを考えました。
全てツーバイフォーで、底に置いた木材に、ラインくらいの幅で縦に2本立てます。その間に木材を横(ラインくらいの幅)にいれて、その下に2本の鉄骨をボルトで補強します。縦の2本には斜めに支える木材をかまして完成です。
何となくAの形に見えるので恐らくAフレームというのだろうと思いました。
机型のフレーム
こちらはYoutubeを見ていていいなと思ったものです。ツーバイフォーとコースレッドだけで上下の四角形と足4本、天板も4枚のツーバイフォーで作るものです。これはラインに乗る時に便利そうだし、イスか机としても活用できそうで、採用しようかと思いました。しかし、よく考えると全て木材なので、端にピンポイントで負荷がかかり、これもボルトか何かで補強しないと折りたたみイスのようにバキッといくんじゃないかと思ったので却下の方向となりました。
単管パイプフレーム
最終的には、木材で作っても、鉄骨か何かを使って補強することなどを考えると単管パイプで作った方が強度が出るのではないかと考えはじめました。
そのため、有力案として単管パイプを使ったフレームの製作が急浮上しました。
コンセプト
案を検討する過程で色々検索して、どうしようか悩んみました。単管パイプフレームにする方向にしても、できることが色々ありすぎて、つい欲張ってしまいます。なので、作るにあたっては、コンセプトを以下の通り決定しました。
- できるだけ単純な作り
- 安くあげる
- 他のものに代用できる
- 収納場所をとらない(コンパクト)
単管パイプについて
単管パイプとは
誰でも1度は見たことがあると思います。工事現場などでよく足場として組まれている鉄のパイプです。直径が48.6mmもあるので、実物をみると思ったより太く、強度もあります。建築現場の足場に使われるくらいだから、命に関わるので、当然ながら強度も相当ないと安全性が担保されないため採用されないだろうと思います。
しかし、その強度故に他にも色んな用途に応用されています。DIYで利用されることも多く、単管パイプで作られたものは、注意してみるとそこら中で見かけます。カーポートやテラス屋根、物置などを作る強者もいます。
パイプの結合について
今回、単管パイプフレームを作るにあたり利用しようと思っている金物は、L字型ジョイントとベースの固定金具です。
単管パイプはDIYでよく利用されているので、それなりに結合部品も豊富に用意されています。通常足場で利用されているような無骨なクランプからDIY用に見栄えをよくしたジョイント金具まで準備されてます。
ちなみに足場でよく利用されているのは直交クランプで、一番安いです。しかし、工事現場で利用されていないL字型やT字型等のジョイントは高いです。上手に設計すれば色々なものが見栄えも良く綺麗に制作できると思いますが、単管パイプの長さやジョイントの種類はきっちり考えて設計する必要があり難度が高いと思います。
ジョイントの商品を見ていると色々できそうな気がして夢が膨らみますが、どんどん使用する材料が多くなり、金額もかさんでいくので注意が必要です。屋根を作るためのジョイントがあったりするので小屋などを作れたりもします。
機会があれば自転車置場なども作ってみたいと思っています。
設計
今回のフレームは設計と言うほどでもなく、超単純な構造です。文字に起こすと微妙ですが、コの字を左に90°回転させて脚を固定ベースにはめるだけ、というものです。それを2つ作成し、埋まっているロープ杭からラインを張る両端に置き、高さを出す予定です。
考えたのは高さ(50cm)と幅(40cm)くらいで、部品は以下を準備しました。
・単管パイプ
脚用 50cm 4本
横用 40cm 2本
・L字型ジョイント 4個
・固定ベース 4個
ちなみに上記はパワー(コメリ)で購入しました。単管パイプは3mを購入し、カット(1カット50円)をお願いしました。パイプカッター購入もほんの少しだけ頭に過ぎったのですが、予算オーバー過ぎたので却下しました。端材は使用しないと思い、パワーで引き取ってもらいました。
価格などはコメリの単管パイプ特集を参考にさせて頂きました。
フレームのその他の用途
コンセプトに沿ったその他の用途としては、イスにするつもりでした。高さが50cmというのが最も悩んだ点ですが、大人が座る分には大丈夫だろうと思っています。
2つ使ってその上に木材を置くことを想定しています。想定ではどうやって木材を止めようか、どんなジョイントを利用するかでも悩んでいました。
しかし、恐らく作成してすぐにイスとしては利用せず、実際には面倒くさいので、そのまま(木材も置かず、コの字1つずつ)利用するかもしれないなと思っています(笑)
作業編
作業時のトラブル
購入した部品を結合するだけ!だと思っていたのですが、こんな単純なものでさえ、トラブルが発生しました。
穴に合う六角レンチがなかった
何も考えてなかったと言えばそれまでですが、L字型ジョイントと単管パイプをボルトで締めようと思ったら、その穴に合う六角レンチがありませんでした。
ボルトの穴は通常より大きく、図ってみると8mmありました。
固定ベース単管パイプに隙間が発生
立てるだけなら問題ない気がしますが、スカスカなので移動させる時に両方の固定ベースを持って移動しないといけないという超面倒くさい事態が発生しました。隙間があるなぁとは何となく思っていたのですが、スカスカなのが問題です。
トラブルへの対応
六角レンチを購入
穴に合う六角レンチがなかったので、次の日、慌てて8mmのレンチを安くて早い、ヨドバシで購入しました(想像以上に安かったけどこんなものでしょうか?)。これで何とかなりました。
緩衝材で埋めるも失敗
隙間には、衝材を入れて対応することにしました。隙間を測ってみると直径でおよそ2mmの差があったので、1mm厚の緩衝材で固定ベースに巻きつけるとちょうどだと思いました。
ピッタリくる商品が見つからなくて結局コーナンにて、適当なゴム製のNRスポンジというロール(5mm×10cm×100cm)を購入しました。厚みは5mmありますがスポンジなので1mmくらいには縮むだろうという予想。これくらいじゃないとすぐに抜けそうというのもありました。
しかし、一周巻くと入らなかったので、1/4周くらいで入れてみたものの、すぐに抜けてしまう事態になりました。
隙間対策の案を再検討
スポンジロールの緩衝材では、うまくいかなかったので、対策を再検討しました。
次の案としては、スレンレス製の細い板を折り曲げてバネ状にし、小さいアルミの平板(厚さ2mmくらい)をかまして押し込むというアイデアを試してみたいと思っています。
その案の実行過程と設置時の課題等については次の記事でご紹介します。