子どもと一緒に始めるミニトマトの袋栽培

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 小学生の子供も学校でミニトマトを育てているようなので、今年は初めてミニトマトの袋栽培に挑戦しました。ちなみに袋栽培とは、プランターや鉢を使わずに、培養土の袋ごとトマトを育てる方法です。

ミニトマトの袋栽培を選んだ理由

 基本的な方針としては、簡単なもの、初心者でも育てやすいものを検討。いくつか候補はありましたが、ねぎ、ニンニクは既に妻が育てていたためミニトマトの袋栽培にしました。

ミニトマトの袋栽培を選んだ理由

  • たくさん収穫できる。子ども達もトマト好き ←ここ大事!
  • 暑さに強いため、水やりをそんなにしなくてもよい
  • 大雨が降った場合などすぐに場所を移動できる
  • 害虫や病気に強い

要は、手間がかからず、たくさん収穫できる=子ども達に楽しんでもらえるかな、というところです。

ミニトマトを育てるメリット

 ミニトマトを育てるメリットをいくつか紹介します。

  • 子ども達が楽しんで収穫してくれる
    あまり世話をせずともどんどん育つため、実がなるまでの過程を楽しみ、収穫することで植物や野菜への理解が深まり、抵抗感などがなくなることが期待できます。
  • 栄養価が高い
    ミニトマトには、ビタミンCやカリウム、リコピンなどの栄養が豊富に含まれており、風邪予防や高血圧予防、老化を防ぐ効果が期待できます。

 

袋栽培の始め方

成長記録

5月13日開始。

  • ホームセンターで20Lの培養土を購入しました(野菜が育てられるのであればなんでもOK)。袋にわりばしなどで空気穴をあけます。場所は神経質にならず、大体でOK。最初、表側5つ、裏側5つ開けました。ちなみに、後で追加で10か所以上あけています。
  • 袋を折り返し、苗を植え付けます。水は、土の表面が乾いたらたっぷりあげるとよいです。と、言われても最初はよくわからないので朝晩、袋に水が薄く溜まるかなというくらい土に水をやります。この時はやってないので反省点として記載しています。また、底を内側に折り返して袋がしっかりと立つようにしといた方がよいと思います。
  • 2週間後、わき芽が出てきたので抜きました。
    わき芽とは、主茎から出る枝です。わき芽を抜くことで、トマトの成長を促進することができます。
  • その後、トマトは順調に成長し、第3花房が出てきました。
    花房とは、トマトの花が集まった部分です。花房が出てくると、トマトが実り始めます。

 ここからが難関でした。袋栽培の場合、第3花房までできると摘心をするか、追肥をするタイミングになるのということで、追肥を選びました。

追肥には家にあったこれを使用しました。窒素(N):リンサン(P):カリ(ウム)(K)の割合が4:4:2です。

何故かはわかりませんが、肥料界では元素のカリウムをカリというらしいです。
N:P:Kの割合とは100g中に何gあるかの割合で、それぞれの意味合いは、ざっくりと(N)葉の肥料:(P)実の肥料:(K)根の肥料になります。どれも必要な要素なのですが、ミニトマトの場合は実なのでどちらかと言えば、Pが必要になってくるのかなと考えます。

急ぎでちょっとだけ調べた記憶を頼りに、朝に軽く「一握り」あげました。

  • 梅雨の合間の晴れ間で暑かった日の夕方です。なんと!葉っぱがめちゃくちゃ萎えています。幹が太くなって、成長していたように見えましたが、葉っぱのしなだれ方が半端じゃありません。

 かなり焦りました。原因を考えましたが、それまで梅雨のような雨だったところから晴れて暑くなったから萎えたのか、追肥しすぎたのか、水をやりすぎたのか、状況を総合的に判断した結果、追肥の量が多かったのではないか、という結論に達しました。

後日、追肥の適量を調べましたが、袋栽培に適した分量というのはなかなかわかりませんでした。私の結論は、最終的に袋の端の方に一回りパラパラとかける、です。次回は、6月13日の追肥から3週間後の7月4日にしたいと思います。

肥料をやりすぎた時の対策

今回は恐らく肥料をやりすぎたのではないかと考えたため、以下の対策を取りました。

・追肥したところあたりの土を取出す。

・袋に穴を追加で10個以上あけて、大量の水を与える。

・わき芽や黄色くなったり、めちゃくちゃ萎えて根本が取れかけていた枝を取る

 これで直接、肥料を減らし、さらに水で肥料が薄まるため、根から吸収される肥料が少なくなり、またわき芽や不要な枝を抜くことで、必要な枝葉に栄養が行き渡るようになるのではないか、と考えました。

 結果として、何とか持ち直しました。萎えていたところもちょっとずつ戻り、数日後には回復していました。それ以降も夕方になると萎えていることもありましたが、妻曰く、そういうことはよくあるようです。

 そう考えると実は、肥料のやりすぎではなく、水分が足りてないのではないか?と後から考えました。昼間の日光が強すぎて水分不足で萎えているようにも思いました。

 何となく感覚でしかないのですが、肥料が少し多かった、水分が少なかった、この二つが萎えた原因だったように思います。水分が少ない方がおいしくなると聞いていたこともあり、さらっとしか挙げてないことが原因なのかもしれません。

ミニトマトの袋栽培の注意点

 ミニトマトの袋栽培には、今回の反省点も踏まえ、いくつかの注意点をまとめました。

  1. 日当たりが悪いとうまく育たないので、日当たりがよい場所に置きます。
    日光に約800時間ほど当たると、実が赤くなってきます。しかし、日当たりが良すぎるとすぐに水がなくなるため、水が少なくていいとは言いますが、ある程度の水は必要です。袋栽培の場合は、水やりした時に、土に薄く水たまりができるくらい朝晩やる必要があると思います。
  2. 水はけが悪いと根腐れを起こすため、水はけがよい土を使います。袋にもきちんと穴をあけます。土はそうそう出てこないので、たくさん目にあけて大丈夫だと思います。最初に水やりをしっかりして水がちゃんと出てくることを確認しておくとよいと思います。
  3. 風が強かったりすると倒れてしまうため、支柱を立てて支えます。
    注意点ではありますが、袋栽培の場合は袋ごと移動させて避難させることができるというメリットがあるため、容易に対応できます。また、雨が強いとき、気温が高すぎる時(35度を超えてくる時)なども避難させてあげるとよいかもしれません。
  4. 実が熟してきたらカラスなどの鳥にすぐ食べられるので、ネットなどを張って食べられないようにします。
    ここまではまだ育ってませんが、今後、注意が必要です。
  5. 病害虫にも注意する必要があります。
    一応、病害虫にも強いとされていますが、万が一病害虫が発生した場合は対策を検索して対応を考えたいと思います。

ミニトマト袋栽培の感想

 ミニトマト袋栽培を始めて、約2ヶ月が経ちました。現在、第3花房から追肥をして6個以上は花房があると思いまます。やっと実が一つ赤くなり始めてきたところくらいです。

 今後、赤くなっていくのを楽しみにしています。水をあまりやらない方が甘く育つと聞きますが、あまり上げないと萎えるため、会社に行ってる間などあげられないこともあるので、どうやってうまく水をあげるかは悩みどころです。

 おいしい実をたくさん作ろうと思うとやはり知識と経験が必要ですが、基本的にミニトマト袋栽培は、手間がかからず、場所を取らず、移動も簡単で、初心者にもおすすめの栽培方法だと思います。今後も、ミニトマト袋栽培を楽しみながら、美味しいミニトマトを子どもたちと一緒に収穫できればベストだと思います。

 ミニトマトの袋栽培は、初心者でも簡単に始めることができます。興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。