はじめに
これまで自宅の前でスラックラインを張るためにロープ杭を設置しました。でも、実際に子どもを乗せてみると、杭が引っ張られてしまいます。ちょっとだけ大人が乗るとさらに杭のずれが大きくなってきました。大人が乗るとずれが大きくなり、その内抜けるんじゃないかという心配がでてきました。なんとか対策できないものかと、杭を固める検討をすることにしました。
杭を固めるならコンクリートか、と単純に考えていたがそもそもコンクリートとは何なのか?どうやって工事するのか?具体的な方法は?と調べだすと悩みが深くなってきました
コンクリートと混同される用語
まずは、コンクリートをどうやって作るのかを調べると、似たような言葉でセメント、モルタルというものがよく使われていることに気づきました。セメントもモルタルも聞いたことがない人はいないでしょう。しかし、何となくの意味合いで用語を使ったこともありますが、何が違うのか説明せよ!と聞かれると明確に答えられる人はあまりいないのではないでしょうかで。詳しそうな人に、これまで聞いみたこともあるのですが、フワッとした回答しか得られず、よくわかってなかったので、これをいい機会に定義から調べてみることにしました。
用語の定義を確認
建築系用語は業界の人じゃないと、調べても調べても頭にはいってこないですよね(笑)コンクリート、セメント、モルタルなどはよく似ていてこんがらがる典型です。昔調べた気もするのですが、覚えていません。個人的にはキャベツとレタスの違い、みたいなものかと思っています。
業界の人以外は特に支障はないため、正確には理解されずに用語が使われているのではないでしょうか。以下に、整理してみました。
- セメント
コンクリートを作るための材料の一つで灰色の粉末。主な原材料は石灰石。その他粘土、けい石、酸化鉄、石膏など。水と反応して固まり、接着剤の役割を果たす。セメントと練り水を、均一になるよう練り混ぜたものをセメントペーストという。 - モルタル
セメント+砂(もう少し正確にはセメントペーストに細骨材(砂)を混ぜたもの)JIS規格が存在せず強度に関しても明確な基準はない。
○割合質量でおよそ1:2〜3
容積でおよそ1:1.5〜3 - コンクリート
セメント+砂+砂利(もつ少し正確にはセメントペーストと細骨材(砂)、粗骨材(砂利、砕石)、と化学混和剤を混ぜたのもの)。混ぜ方法や混ぜ時間などもJIS規格が存在する。圧縮には強いが、引張り強度は弱いため、強くするために鉄筋をいれたりする。
使用にあたっての検討事項
さて、セメント、モルタル、コンクリートの定義がわかったところで、やっとどれにしようかという検討にはいります。もちろんどれを使うかが決まっても、使用する際にはどうやって作るかから最後の後片付けまで検討しなければならないのですが、頭で考えていても、分岐が多くなりすぎて何から手をつけようか悩んでしまいました。
そこで、検討事項を書き出しました。
- セメント、モルタル、コンクリどれを選ぶか
- その分量の検討
- 持ち運び方法の検討
- 余った場合の処理の仕方の検討
- 型枠の必要性の検討
アイデア的には今のロープ杭をコンクリートなどで固める方向ですが、いかんせんDIY技術と知識が全然足りません。
最初に知りたいのは「何をどれくらいの量使えばいいのか(強度、体積)」です。でも強度は、コンクリートのJIS規格では圧縮強度しか規定されてないようで、奥が深すぎてよく分からず、簡単に計算できないという結論に至りました。強度がわからないと必要な分量も分かりません。
うちには車がないので、セメントや砂、砂利を個別に買ったら持ち運びが大変ということも頭に入れておかなければなりません。
そして、どうやら余りの処分も大変(特に家庭から出るものは市町村により扱いが違うし分かりにくすぎる)そうです。洗う時も洗った水を排水溝に流すと、固まってしまうので、流してはいけないのだそうです。そういえば全然別の話ですが、塗料の関係も同じく排水溝に流してはいけなかったような気がするので同じようなものかもしれませんね。
そう考えると余らせないことが前提、かつ強度はわからないので適当なイメージで量を決めてやるしかないかと決意しました。
検討して方向性を決めました
そこで、ホームセンター等に売っているインスタントセメント(もしくは、インスタントコンクリート)を使い切りでやってみようかというアイデアに至りました。
理由はいくつかあって一つは、強度はどれくらい必要か不明の中で、コンクリートにするためには、砂利も必要になります。すなわち、余計に運ぶものが増えて費用と手間がかかります。次に、コンクリートは引っ張られる力に弱いということ(モルタルが強いかは不明)。そのためモルタルでよいのではないかとの結論になりました。
推測ですが、セメントペーストで砂を固めてモルタル、そこに砂利を入れて固めてコンクリートということを考えると、セメントペーストの量が同じであれば、モルタルの方が強固に接合されているため、モルタルの方が引っ張りに強いのではないか、と思いました。
余談になりますが、インスタントセメントってポルトランドセメントに砂を混ぜたものなので定義的にはモルタルでは?と思っていたのですが、作るときに水を混ぜるだけでモルタルになるよっていう意味で、インスタントセメントってことなのでしょうか?名前がそうだからそうなのだろうと推測しています。個人的にはインスタントモルタルという名前でも良いような気もするがどうなんでしょうか。
体積を比重から計算すると、20kgでおよそ0.01㎥程度になるのでそれくらいの穴を掘らなければなりません。
ちなみに、型枠は作るのが大変そうなので穴を掘ったところの端を固めにしておく方向で検討中です。でも、庭の端なのでメッシュフェンスの下にブロックが2、3段は積まれています。その部分だけは木材を噛ましておかないとブロック塀にくっついて固まってしまうのではないかと考え、ちょっとだけ木材を買おうと思いました。
こういうことは、なかなかやってみようという踏ん切りがつかないですが、やってみないことにはできないので勢いでやってみることが大事だと思います。
参照URL
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/je1.html
https://concrete-mc.jp/concrete/#1-1