自宅の砂利の上で青虫を見つけました
あおむしが我が家の砂利の上をとことことあるいていました。娘が見つけて叫びました。「おとうさーん、みてー!あおむしいたー!」
きれいな青虫がいたので思わず飼うことにしました。直ぐに妻にプラスチックケースを買ってきてもらっていれました。
何をどうやったらいいのか分からないのでとりあえず新聞紙を敷き、食べ物も何を与えたらいいのか分からないのでひとまずキャベツをいれておきました。
後で調べたところによると、アゲハチョウの青虫のようでした(風貌から判断)。調査の結果、アゲハチョウの青虫は柑橘系の葉っぱを食べるモンシロチョウの青虫はキャベツの葉っぱを食べることが分かりました。
ひとまず、と入れたキャベツは、実はモンシロチョウの青虫が食べるみたいですね。どうりで、ずっと入れておいても食べなかったわけです(笑)
虫嫌いについて考える
前々から考えていたのですが、子供が虫などを嫌いになっていくには理由があると思っていて、親が虫に対して怖がったりすることに影響を受けるのが最初だと思っています。
やがて、周りの友達が怖がったりするのにも影響を受け、段々と大人になっていくに従って、綺麗なものばかり見るようになり、やがて気持ち悪いと思うようになるのだろうという仮説です。
極端な話、毎日自然に囲まれているような、例えばジャングルの中で生活しているような場合などは、大人になっても虫など何とも思わないと思います。
要するに、ほとんど「慣れ」の領域に近いのだと思います。
子どもへの期待
私自身も小さい頃は何も思わずに触れたので、日頃から親が虫に対して過剰に反応せずに自然のものとして観察し、対応していれば子供が怖がることはないと思ってます(息子は未だ怖がっていますが・・・)。
親としては、自然や生物に怖がらずに触れ合って欲しい。普段はそんなこと全然意識しないですが、大きく言えば地球に住んでいる「仲間」なので、環境の一部なんだと捉えてほしいと思っています(と、言いつつ当の私も普段そんな捉え方はしてないですけどね(笑))
虫に慣れさせる第一歩としてやっていたこと
虫に慣れる上で、一番身近だと思っているのはダンゴムシです。家の前や公園等どこにでもいるので、事あるごとに私も意識してダンゴムシをさわって見せていたし、しまじろうなどの教材の言葉遊びでも出てきたので馴染んでたのか、娘は意外にも触れるようになってきました。
弟はまだ怖がっています。触ることもできないし触らせようとすると逃げます。妻は虫が苦手目なので、わざわざ触ってみせるということはしないし避けています。そういうところを子どもが感づくようになってくると、影響されるだろう思っていますが、その時にはどう対応したらいいのか悩みですね。
そういえば娘の保育園のクラスでも去年、蝶を飼っていたのですが、今回は家であおむしの成長過程を見届けることができるので、弟も含め少しでも慣れてくれたらとありがたいなと思います。
今回のあおむしについて
さて、そんなこんなで急遽飼うことになったアゲハチョウのあおむし。子どもの教育のためと思いつつ、成長過程を改めて知ったり、育て方を学んだり、実は自分の教育にもなっています。興味を持ってくれると親としてはうれしいですね。
あおむしが脱皮するという話も全然知らず、今回捕まえたのはどうやらあの「はらぺこあおむし」に出てくる典型的なあおむしで、5齢幼虫と呼ぶそうです。
既に4回脱皮しているという事実にびっくりです。その時点で自然界では頑張って生き残ってきたレアものということですね。そして、自然界でアゲハチョウが羽化できる確率は1~2%ということなので、かなりの幸運で我が家に来たあおむしということになります。
あおむしの生育環境
あおむしを育てるために急遽調べて用意したので、これが最適なのかは定かではないのですが、一応成虫にまでなってくれたので間違いではないと思います。
用意したもの
- プラスチックケース
- 新聞紙
- キッチンペーパー
- 木の枝
- 柑橘系の葉っぱ(えさ)
土を敷く人もいるみたいですが、適当な土が近所にないため、新聞紙を敷いてみました。そして最初は乾燥防止に、とくちゃくちゃにした新聞紙の上に濡らしたキッチンペーパーをきれいに折りたたんで置きました。
新聞紙を置く意味は特に考えなかったのですが、どうやら糞の処理を簡単にするために敷くみたいです。
結果としてキッチンペーパーがあってよかったと思います。とにかくものすごい量の糞をするし、取り替えるときはキッチンペーパーを畳んでポイッとできるからです。そして、白いものの上に糞は目立つので、取りこぼしがないのです。
世話について
- 餌(葉っぱ)をあげる
- さなぎになる為の木を設置する
- 糞の掃除
やったことと言えば、上記の3つくらいです。でも、結果的にプラスチックケースの上の網の所でさなぎになってしまいました。どうやらそのあたりでさなぎになることが多いらしいです。
糞の掃除をしたりするのですが、子供にもちゃんと見せたいため、糞の取り替えは家の中でみせていました。葉っぱを大量に食べると書いてあったので結構入れていたのですが、期待値が高すぎたのかそこまで大量ではなく、2晩で葉っぱをまるまる1枚くらいでした。
実際に食べた葉っぱを見せて、「ほらこんなに食べたよー」
糞を大量にしているのを見せて、「ほらめっちゃうんちしてるでー」
と報告するも、「ほんまやー」と若干興味なさげに返事をしていました(笑)
ですが、実際にみせることで生物が生きている実感に繋がると思っています。もう少し大きくなった時にほんの少しでも覚えていれば、それで成功だと思っています。
世話のポイント
- キッチンペーパーは広めに折りたたんで置く
- 木の枝ではさなぎにならなかったので必要ない
キッチンペーパーは、取り替えやすいように、かつ広めに敷いておけば糞の処理も簡単にできるのでおすすめです。
そして、キッチンペーパーでは受けきれなかった糞を新聞紙で拾うみたいな感じになったので新聞紙もあってよかったかなと思います。湿気対策としても有効だそうです。
木の枝は、頑張って乗せても気が付いたら葉っぱの上にいるので多分いりません(笑)。
成長日記
0日目
見つけたときは5齢幼虫でした。日曜日に見つけて土曜日にはさなぎになりました。
6日目
あおむしを発見してから6日目、何となく身体が小さくなってきたような気がしました。そろそろさなぎになる頃かも。
7日目
ついにさなぎみたいになりました。子どもたちには、「さなぎなって何日も眠りました」やでーと頑張ってアピールしておきました。
14日目(さなぎ後8日目)
さなぎになって8日目。
「あおむしは さなぎになってなんにちもねむりました。そして さなぎのかわをぬいででてくるのです」
何度も読んで覚えてしまったフレーズを体験中。ちゃんと羽化しますように。
15日目(さなぎ後9日目)
「あおむしが きれいなちょうに なりました」
さなぎの色も(ほぼ)変わってなかったのでまだまだかなぁと思っていたのに意外でした。
さなぎになって9日目の夜中から10日早朝にかけて無事、羽化したようです!
こうして羽化したので、子どもたちが起きた後、保育園に行く前に、バイバイして自然に帰してあげました。私は保育園に行くより先に出勤してしまったので見れませんでしたが、妻がちょうちょを自然に帰してあげたと言っていました。
その日の息子の連絡帳には、保育園でもちょうちょとバイバイしたことを話していたとあったので、本人の心にもちゃんと響いていたのでよかったと思っています。
虫に対する慣れにつながり、生き物との別れも経験し、親も含めて生き物の成長過程を知る良い勉強になりました。